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一番大事なのは、その方それぞれの背景や年齢、性別に合わせた治療を行うことです。もちろん、血糖値の改善を目標に治療に望んで頂くのは当然のことですが、患者様は背景やライフスタイルがそれぞれ違っています。

また、糖尿病治療は非常に多くの治療法が存在し、日々進歩しています。そして日本では、その全ての治療が保険適応で受けることができます。そのため、当院ではまず、患者様から話をよく聴き、一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療を考えます。

そして、「患者様に無理はさせない」ということが、私たちの一番のコンセプトです。治療の目標はこちらが決めることではなく、今の患者様の環境下での糖尿病治療の目標を設定して、その人に合った治療の種類やスピード感を考えます。また、治療開始後も適宜、修正していきます。

私は何よりも「患者様にとって継続しやすい治療を行うこと」が、最も大切だと考えています。

患者様はそれぞれに糖尿病の知識や認識の差があります。そのため、患者様が今どのように糖尿病を捉えているのかをしっかり聴取した上で、どう支えていくかを考えていきます。

当院では、私と管理栄養士や看護士の皆で、私たちが持っている知識や糖尿病の合併症、今の最新の治療など丁寧にお伝えしていきます。

これまで私たちは、患者様に「指導」という言葉を使っていた時代がありました。しかし、今は違います。あくまでも患者様がどうしたいのか、どういう治療や将来を望むのか、それらを聞いて理解をした上で、専門的な知識や情報を伝えてサポートしていくスタンスです。

これは「指導」ではなく、「支えていく」というイメージで診療に取り組んでいるためです。患者様も病気を恐れずに遠慮なく、私たちに積極的に意見して頂き、質問して頂きたいと思っています。

患者様によく私がお伝えしていることは、「糖尿病を自分の最優先にする必要はない」ということです。例えば、癌や難病、認知症など、重大な病気は色々あります。日々の健康管理や定期的な健康診断、人間ドックなど取り組むべきことは様々です。

その中でも糖尿病は、日常生活の中で付き合っていかなくてはいけない病気です。また、厄介な合併症（腎症や網膜症、心筋梗塞、脳梗塞などの動脈硬化疾患）を引き起こす病気でもあるため、上手く付き合いながら、日々の生活や将来に影響ないようにコントロールし、健康な方々と変わらない、楽しい生活を維持することが治療の目標です。

私たちがその目標に対して、無理のないベストな治療を提案してサポートしていきます。今現在、糖尿病の知識が全くない方でも問題ありません。是非怖がらずに、そして遠慮なく、色々聞いて頂きたいと思っています。ご来院お待ちしています。

■資格
医学博士
日本糖尿病学会 専門医
日本糖尿病協会 療養指導医・難病指定医
日本内科学会 認定内科医
日本人間ドック学会 認定医
日本医師会 認定産業医
日本医師会 健康スポーツ医
日本医師会 かかりつけ医・認知症サポート医
東京都医師会 在宅塾修了証 取得
厚生労働省オンライン研修修了証 取得
がんの診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会 終了