“ 糖尿病かも!? ”
健診で血糖値が
高い場合は要注意
糖尿病は動脈硬化のリスクを高め、命にかかわる重篤な合併症を引き起こします。
しかし、初期段階では自覚症状がありません。
そのため、健康診断を行い「血糖」や「HbA1c」(ヘモグロビンエーワンシー)数値の高さを見て、
糖尿病や糖尿病予備群を判断する必要があります。
血糖値はストレスや食生活などによって数値が変動するので、
最初の健康診断で異常があった場合は専門医の診断を受けて再検査に進みます。
血糖値とは
血糖値とは血中のブドウ糖(グルコース)の濃度のことです。ブドウ糖は頭や体を動かすための重要なエネルギー源となります。糖質が消化された際に作られるため、食後は一時的に血糖値が上昇しますが、健康な方は徐々に平均的な値に下がっていくので問題ありません。しかし、加齢や遺伝、生活習慣などが要因で高血糖の状態が続くと糖尿病のリスクが高まります。
HbA1cとは
赤血球中のヘモグロビンは、酸素を体全体に運ぶ機能を持ち、ブドウ糖と結びつく作用があります。ブドウ糖とヘモグロビンが結びついた状態を、糖化ヘモグロビンと呼び、どのくらいの割合かをパーセントで表したものが「HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)」です。健康診断の基本検査項目の一つで、高血糖状態だと数値が高くなります。赤血球の寿命はおよそ4ヶ月ほどなので、検査によって検査前1~2ヶ月の平均値が把握できます。