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CLINIC

大泉中央クリニック

医院のご紹介

練馬区、大泉学園駅からバスで10分ほどの場所にある「大泉中央クリニック」は、消化器病を専門とする砂村 眞琴(すなむら まこと)先生が、2006年に開業されたクリニックです。「心がこもった最新の医療を受けられる、身近な町の診療所」を目指されています。
 
東北大学医学部付属病院での勤務や、東北大学大学院消化器外科の助教授としても診療・教育・研究に携わってこられた砂村先生。地域の健康を守る家庭医として貢献されている砂村先生に、糖尿病治療に対するアプローチ方法や心がけていることについて、お話をお聞きしてきました。

    糖尿病に対する医院の治療方針とは?

    糖尿病の治療は、基本的に食事、運動を見直すところから始まります。それでも改善がみられない場合には、薬物療法を提案しています。

    治療方針としては「なぜ糖尿病を治療しなければいけないのか?」ということを、きちんと理解してもらえるように心がけています。「白内障や腎障害、神経障害といった合併症を起こさないようにするために血糖値を下げましょう」とお話して、努力していただきます。なかなか改善されない時には、薬を処方しましょうという治療方針です。

    また、糖尿病は心臓疾患や動脈硬化と関わりが深いことも説明します。血糖値による合併症の他にも、高血圧症や脂質異常症などのリスクが高くなるので、「血管の病気が進むと心臓が悪くなってしまう可能性があるんですよ」と伝えるようにしています。

    当院では高齢の患者さんが多いこともあり、「がん」の診療をする機会もあるのですが、70代や80代になってくると、「がん」よりも、心不全など「心臓の病気」を抱えるリスクが大きくなってきます。つまり、高齢者の糖尿病や生活習慣病を放置してしまうことによって、将来的に心不全パンデミックが起きてしまう可能性も高まってくるのです。
    (※心不全パンデミック=社会の高齢化に伴い、心不全の患者が爆発的に増えること)

    高齢層の患者さんへの配慮とは?

    当院の循環器科には、心臓の病気だけでなく、糖尿病の患者さんが合併症を発症して診察にいらっしゃることもあります。循環器科の診療をしていることで、糖尿病に併発する虚血性心疾患を見過ごさずに診療することができるのです。このように、心臓の健康面からも、糖尿病を早期に治療をしようと取り組んでいます。

    患者さんの中には、70代以降の年齢層の方も多くいらっしゃいます。そのため、「心不全パンデミック予備軍」とも考えられる糖尿病患者さん方をしっかり指導していきたいと意識しています。

    糖尿病だけを切り離して診療するのではなく、白内障を考慮して目を検診したり、心筋梗塞や弁狭窄症などの可能性を考慮して、循環器系もしっかりとチェックしてケアを行うのが、当院の独特なスタンスです。生活習慣病や将来的な「心不全パンデミック」を防ぐ流れまでを視野に入れて、糖尿病と循環器疾患を一体化させて管理しています。

    糖尿病を患う患者さんとの向き合い方とは?

    糖尿病の診察に来ても「血糖値が高いだけでしょ?」という認識の方もいらっしゃいます。ある程度のレベルを超えても、そのままずっと放置しているとどんな悪影響があるのかを認識されていない方は、意外にも多くいらっしゃいます。

    まずは、「なぜ糖尿病を治さなければならないのか」ということを、理解していただくことが大切になります。「糖尿病で亡くなるわけではありません。でも、糖尿病が進行すると心筋梗塞や腎不全、腎機能低下などを起こす可能性が高まるので、放置しておくのは良くないんですよ」とお伝えするのですが、なかなか難しい場合もあります。

    そこで、検査結果の数値が上昇したり、改善が認められた場合には、患者さんを称える言葉をかけるようにしています。努力が結果に結びついて値が良くなると、ご本人もやる気が湧いてくるからです。

    一定期間、治療を続けていると、あるところまではよくなって、そこから先はずっと停滞してしまう患者さんもいらっしゃいますが、そこをどう突破していくかは難しいところです。簡単に「薬を処方すればいい」という治療で良いのだろうかと自問自答し、患者さんの背景の状況なども伺いながら、治療を提案しています。仕事が忙しくて、1日3回の食事をきちんと取ることが難しい方もいらっしゃいますし、血糖値が上がっていて、血圧も高くて、大腸にはポリープがある…という方もいらっしゃるからです。

    体全身をトータルに捉えた中の一つとして、糖尿病を診ていく、それが地域クリニックである当院の特徴だと思います。糖尿病だからといって、糖尿病の薬ばかりを集中して沢山処方すれば良いわけではありません。ほかの血圧の薬などとのバランスをとっていくことが大切だと考えています。

    筋力トレーニングを推奨する理由とは?

    糖尿病の治療には、生活習慣の見直しが重要ですが、同時に、体の筋肉を増やすことも重要だと考えています。ウォーキングなどの有酸素運動だけではなく、筋肉量を増やすトレーニングです。

    筋肉を鍛えるとホルモンが出て、エネルギー代謝もよくなります。すると血糖値も改善されてきます。当院には理学療法室があるのですが、そこに筋力トレーニングの機械を設置しており、希望者には使っていただいています。

    フレイルといって、「加齢によって心身が衰えた状態」を指す言葉があるのですが、高齢者になると、歩く能力が低下したり、筋力が低下するといった現象がおこります。トレーニングで筋肉を増やしてエネルギー代謝をよくすることは、フレイル対策にもなるのです。

    膝が痛い、腰が痛い、という患者さんにも利用してもらっていますが、フレイル対策のためだけでなく、血糖値が高い方には「血糖値も下がりますよ、運動しましょう」と声をかけています。こういった取り組みも、地域医療にあたっている当院のユニークさかもしれません。患者さんからは「歩いて診察に来るのが楽になった」「歩くスピードが早くなった」という声をいただいています。

    糖尿病を抱える患者さんへのメッセージを聞かせてください

    まずは、ご自身の生活習慣を見直していただくことが一番大切です。

    とくに若い人には、合併症のリスクや怖さ、糖尿病を予防する考え方が広がっていないように感じます。塩分やカロリーの高い外食は控えた方がいいでしょう。健康意識の高まりもあり、コンビニでも、塩分やカロリーがコントロールされた食事が販売されるようになっているので、うまく取り入れるのも良いかもしれません。

    治療法としてインスリン注射を提案することがありますが、注射が苦手であったり、自分で打つことが面倒に感じられて、抵抗のある方もいらっしゃるかもしれません。診療の場でも、導入を難しく感じる場面がありますが、飲み薬などでは限界がありますので、どうか取り組んでいただきたいです。治療を続けて、検査結果に改善が表れてくると、モチベーションの変化も実感していただけるでしょう。

    当院は地域に根ざしたクリニックなのでカバー範囲が広いと思います。
    いろいろな患者さん、いろいろな疾患を診療していく中の一つに、糖尿病があります。糖尿病はフレイルとも繋がっていますし、筋肉とも繋がっています。筋肉を作り、心不全対策をして、健康で長生きするための柱をしっかり支えていきたいと思います。

    医師のご紹介

    院長:砂村 眞琴 先生

    ■資格
    日本外科学会 専門医・指導医
    日本消化器外科学会 専門医・指導医
    日本消化器病学会 専門医

  • 経歴


    • 弘前大学医学部卒業
    • 青森県立中央病院勤務
    • 東北大学医学部第一外科入局
    • カナダ国McGill大学留学
    • 米国Pitts burg大学 癌研究所出張(文部省在外研究員)
    • 東北大学病院集中治療部副部長兼任
    • 東北大学消化器外科 助教授
    • 英国 CancerResearchUK 研究員
    • 医療法人社団 宏陵会 大泉中央クリニック 院長就任 英国Imperial大学外科教授
    • 東京医科大学八王子医療センター 消化器外科・移植外科 兼任教授
  • 所属学会


    • 日本糖尿病学会会員
    • 日本癌学会会員
    • 米国癌学会会員
    • 米国臨床腫瘍学会会員

院内風景

医院概要

所在地 〒178-0061
東京都練馬区大泉学園町6-27-2
電話番号 03-3923-5678
最寄り駅 大泉学園駅 北口バス乗場より「朝霞行」または「成増行」約10分
駐車場 医院前 5台  医院裏 4台
診療時間 08:30~12:00/14:00~18:00
休診日:水曜午後・土曜午後・日曜・祝日
診療科目 内科/外科/消化器科/循環器科/整形外科/リハビリ科/肛門科/皮膚科/整形外科/リウマチ科
ホームページ https://www.oizumi-clinic.com/

お問い合わせ先


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