医療法人 小川診療所
医院のご紹介
地域に密着した「かかりつけ医」として、滋賀県湖南市で20年以上の歴史を誇る「小川診療所」。
今回、理事長である小川 勉(おがわ つとむ)先生に、糖尿病治療に対するアプローチ方法や、心がけていらっしゃることについて伺いました。
糖尿病に対する医院の治療方針とは?
当院では糖尿病治療の一環として、管理栄養士による栄養指導を取り入れた治療を行っております。
開業当初は患者さんの数も少なく、自分で時間を作って各糖尿病患者さんに糖尿病についての話や食事指導などを行っていました。しかし、このようなやり方は、患者さんの数が増えるにつれて、次第に難しくなりました。そのため食事指導の専門家である、管理栄養士さんにかかわっていただくようにしました。
食事指導は一度きりではなく、なるべく患者さんが脱落されないように定期的に行うようにしています。栄養指導を楽しみにして来られる患者さんもいらっしゃいます。指導内容は電子カルテに書き込んでいただいて、医師、栄養士の双方から食事指導内容や治療内容を閲覧できるようになっています。
糖尿病治療にあたっては、いかに長い間、合併症なく暮らしていけるのかが大きな課題です。それには食事療法の継続が大きな力になると考えています。
糖尿病を患う患者さんとの向き合い方とは?
糖尿病を何とかよくしようという意識をもつていただくことがまず大事です。糖尿病の患者さんもいろいろな方がおり、食事療法がなかなかうまくいかず、治療を中断される方もいらっしゃいます。
患者さん本人が糖尿病を何とかしたいと思うことが大事なのですが、これがむずかしいところでもあります。病院に入院しているのとは違い、日常生活の中では、様々なことが起こり、厳格な管理は困難で、ある程度緩やかな管理になりがちです。患者さんの性格によっては管理が適当になり、血糖管理が突然悪化するケースもあります。
しかし、どのような状況下でも、なげやりにならず、少しでも糖尿病をよくしようという気持ちがあるのとないのとでは大きな差があります。栄養指導がその良いきっかけになればと思っています。
糖尿病を抱える患者さんへのメッセージを聞かせてください
糖尿病かどうかのチェックは、外来で簡単に行えるようになり、以前ほど診断の敷居は高くなくなりました。
糖尿病は診断されてから経過の長い病気です。そして合併症が出始めると目が悪くなったり、足がしびれたり、腎臓が悪くなったり、脳梗塞や心筋梗塞になったりと体のあちこちに不具合が出てきてしまいます。
人生では様々なことが起きます。それでも、途中で投げ出さずにその都度柔軟に糖尿病に対応していっていただきたいと思います。そして少しでもそのお手伝いができればと思っています。
医師のご紹介
■資格
医学博士
日本内科学会認定内科医
認知症サポート医
認知症相談医
難病指定医
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経歴
- 1985年 滋賀医科大学 医学部 卒業
- 1991年 市立長浜病院 内科部長
- 1993年 市立長浜病院 第八病棟医長・透析室長 兼任
- 1994年 野洲病院 内科部長・透析部長 兼任
- 1995年 糖尿病関連の研究で医学博士号取得
- 1997年 小川診療所 所長
- 2018年 医療法人 小川診療所 理事長
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所属学会
- 日本内科学会
- 日本糖尿病学会
- 日本透析医学会
- 日本医師会
院内風景
医院概要
所在地 | 〒520-3107 滋賀県湖南市石部東2丁目5-38 |
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電話番号 | 0748-77-8082 |
最寄り駅 | 石部駅より徒歩25分/市内循環バス 石部交番前バス停より徒歩3分 |
駐車場 | 有(46台) |
診療時間 | 08:30〜12:00/16:00〜19:00 休診日:土曜午後・日曜・祝日 |
診療科目 | 内科/循環器内科/消化器内科/糖尿病内科/人工透析内科/外科 |
対応検査 | 血液検査/血糖 HbA1c Na K (その他は院外)/尿検査/心電図/ホルタ一心電図/呼吸機能検査/単純X線検査/超音波検査/血管進展性検査、ABI測定/骨塩定量検査/睡眠時無呼吸症候群スクリーニング検査 |