コラム

COLUMN

カテゴリー:

【医師監修】隠れ糖尿病の症状とは?気づきにくい初期サインと早期発見のポイント

    糖尿病

「健康診断の結果は問題ないけど、なぜか疲れが取れない」「お昼ごはんを食べたあと、猛烈な眠気に襲われる」など、原因不明の体調不良に心当たりはありませんか。

原因不明の体調不良は、一般的な健康診断では見つけにくい隠れ糖尿病のサインかもしれません。自覚症状がないまま食後の血糖値が急上昇し、血管を傷つけていくのが特徴です。放置すれば、糖尿病へ移行するだけでなく、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクを高めます。

この記事では、体が出している見過ごしがちな隠れ糖尿病の初期サインと、手遅れになる前にできる対策を詳しく解説します。不調の原因と対処方法を正しく理解して、日々の行動につなげていきましょう。

この記事の監修歯科医師

長嶋 理晴 院長

昭和大学医学部卒業。呼吸器疾患、アレルギー疾患などを扱う内科で、特に糖尿病・脂質異常症などの慢性疾患の診療に従事。薬の処方だけでなく、患者さんが病気と向き合い、体質改善を図るサポートを重視。先代の父の遺志を継ぎ、地域に根ざした医療を提供しています。

隠れ糖尿病とは?

隠れ糖尿病とは、空腹時の血糖値は正常範囲内でも、食後に血糖値が急激に上昇してしまう状態を指します。一般的な健康診断では空腹の状態で採血をすることが多いため、食後にのみ血糖値が高くなる隠れ糖尿病は見逃されやすい病気です。

隠れ糖尿病について、以下の2つを解説します。

  • 隠れ糖尿病と糖尿病の違い|食後の血糖値
  • 隠れ糖尿病の原因|食生活・運動不足・ストレス・遺伝

隠れ糖尿病と糖尿病の違い|食後の血糖値

隠れ糖尿病と糖尿病の大きな違いは、血糖値が高い状態が現れる時期です。

隠れ糖尿病は、食事を摂ったあとにのみ血糖値が急上昇することが特徴です。糖尿病が進行すると、食後だけでなく空腹時にも血糖値が高い状態が続くようになります。

糖尿病診療ガイドライン2024によると、血糖値の基準値は以下のとおりです。(※1)

状態 空腹時血糖値 75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)
2時間値
正常型 110mg/dL未満 140mg/dL未満
境界型(隠れ糖尿病) 110~125mg/dL 140~199mg/dL
糖尿病型 126mg/dL以上 200mg/dL以上

隠れ糖尿病は、空腹時血糖値とOGTT2時間値のいずれかが基準を満たした場合に該当します。空腹時血糖値が正常でも、食後の血糖値が140mg/dL以上であれば隠れ糖尿病かもしれません。

糖尿病に移行すると、生活習慣の改善だけではコントロールが難しくなり、薬物療法が必要になることもあります。糖尿病の治療では新しい薬剤も登場していますが、治療効果と安全性のバランスを考え、一人ひとりに合わせた治療戦略を立てることが重要です。(※2)

薬が必要になる前の段階で隠れ糖尿病に気づき、対策を始めることが大切です。

隠れ糖尿病の原因|食生活・運動不足・ストレス・遺伝

隠れ糖尿病は、一つの原因で発症するわけではありません。以下のような生活習慣や体質など、複数の要因が複雑に絡み合って引き起こされます。

要因 具体例
食生活の乱れ ・糖質の多い食事
・早食いやまとめ食い、不規則な食事時間
運動不足・肥満 糖の貯蔵庫である筋肉の減少
ストレス・睡眠不足 血糖値を上げるホルモンを分泌する要因となる強いストレスや慢性的な睡眠不足
遺伝・加齢 ・インスリンが分泌されにくい、効きにくいなどの体質を受け継いでいる可能性
・加齢による筋肉量の減少とインスリンを分泌する力の衰え

血糖値の制御には多くの臓器やホルモンが関与しており、隠れ糖尿病の診断には全身の状態を正しく判断する必要があります。

隠れ糖尿病の見逃されやすい初期症状

隠れ糖尿病は、空腹時の血糖値が正常なことが多く、健康診断では見逃されやすい点が特徴です。以下の4つの隠れ糖尿病の初期症状について詳しく解説します。

①食後の眠気
②口の渇き
③頻尿
④倦怠感

①食後の眠気

食事のあとに眠気を感じるのは自然なことですが、頻繁に強い眠気に襲われる場合は隠れ糖尿病のおそれがあり、注意が必要です。

眠気の背景には、食後の血糖値が急激に変動する血糖値スパイクが隠れている可能性があります。血糖値スパイクの仕組みは、以下のとおりです。

1.糖質の多い食事を摂ると、血糖値が急激に上昇する
2.膵臓が血糖値の上昇を抑えようとインスリンを大量に分泌する
3.インスリンの大量分泌により血糖値が急降下

血糖値の乱高下によって、脳が必要とするエネルギーの供給が不安定になり、強い眠気や倦怠感、集中力の低下を引き起こします。食後の眠気は、血糖コントロールが乱れている重要なサインの一つです。

②口の渇き

頻繁に喉が渇いたり、口の中がネバネバしたりする症状も、隠れ糖尿病の主な初期症状です。

血液中の糖分が増えると、血液の浸透圧が高くなります。浸透圧の高まりは、血液が濃く、ドロドロの状態に近づいていることを意味し、体は以下のような反応を示します。

1.脳にある渇中枢が刺激され、水分補給を促す
2.細胞内から血液中へ水分を移動させ、血液の濃度を薄めようとする

この働きが、強い喉の渇きを感じる原因です。喉の渇きを感じると、甘いジュースや清涼飲料水が飲みたくなるため注意してください。甘いジュースや清涼飲料水は、一時的に喉を潤しますが、血糖値を上げてしまい、症状を悪化させる悪循環に陥る危険性があります。

③頻尿

口の渇きと同時に現れがちな初期症状が頻尿です。水分をたくさん摂ることでトイレが近くなるのは当然ですが、高血糖が原因で尿の量が増えている可能性があります。

高血糖の状態が続くと、腎臓の糖の再吸収能力を超えてしまい、尿中に糖が漏れ出ます。腎臓は尿の糖分濃度を薄めようとするため、より多くの水分を尿として排出するという仕組みです。

尿量が増えることで、トイレの回数が多くなるでしょう。一般的に、1日の排尿回数が8回以上、あるいは夜中に2回以上トイレで起きるようなら頻尿のサインです。以前と比べて回数が増えたと感じる場合は、高血糖を疑うきっかけになります。

④倦怠感

十分な睡眠や休息をとっているにもかかわらず、慢性的な疲労感やだるさが抜けない場合も、隠れ糖尿病の可能性があります。

体は食事から摂った糖を細胞に取り込み、エネルギーとして使用しています。血液中の糖を細胞に届ける役割を担うのがインスリンです。

隠れ糖尿病の状態では、インスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性があることが多く、次のような問題が生じます。

・細胞が糖を取り込めずエネルギー不足になる
・老化物質(AGEs)が蓄積し、血管や皮膚、骨など全身の組織にダメージを与える

インスリン抵抗性により、細胞や組織レベルでダメージを受け、全身の倦怠感や疲れやすさへとつながります。

近年の研究では、爪に含まれるAGEsの一種であるカルボキシメチルリジン(CML)などを分析し、長期的な血糖コントロールの状態を評価しています。(※3)高血糖によりAGEsが蓄積して組織にダメージを与えていることを裏付けた内容です。

原因不明のだるさが続く場合は、単なる疲れと放置せず、体のエネルギー代謝に問題が起きている可能性を疑うことが大切です。

隠れ糖尿病の診断・検査方法

適切な検査で体の状態を正確に把握できれば、早期に隠れ糖尿病の対策を始めることが可能です。隠れ糖尿病の診断に関する以下の内容について、詳しく解説します。

  • 診断の基準値
  • 検査方法
  • 受診すべき診療科

診断の基準値

隠れ糖尿病かどうかを判断するには、すでに紹介した空腹時血糖値やOGTT2時間値だけでなく、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)も評価されます。HbA1cは、過去1〜2か月の血糖値の平均を反映した値で、5.6%未満が正常、6.5%以上で糖尿病が疑われる基準値です。

注意すべき点は、隠れ糖尿病の段階では、空腹時血糖値やHbA1cが正常範囲内であることも多いことです。食後の血糖値を詳しく調べることが、早期発見の重要な鍵となります。

検査方法

隠れ糖尿病を見つけるためには、糖分を摂ったあとの血糖値の変動を調べることが大切です。医療機関では、主に以下のような検査を行います。

検査 具体的な内容
75gOGTT ・インスリンが働き、食後の血糖値を下げられているかを評価する
・10時間以上絶食した状態の血糖値を測定
・75gのブドウ糖が入った液体を飲み、30分後、1時間後、2時間後に血糖値の変動を調べる
HbA1c検査 ・過去1~2か月間の血糖値の平均的な状態を知れる
・検査前の食事の影響を受けないため、いつでも測定が可能
・食後だけの急激な血糖上昇は平均値に反映されにくく、隠れ糖尿病を見逃す可能性がある
随時血糖値検査 ・食事の時間に関係なく、血糖値を測る検査
・食後の強い眠気などの症状が出ている時の血糖値を測定し、食後高血糖を捉えるきっかけになる

主な検査は採血によるものですが、体に負担の少ない新しい検査方法の研究も進んでいます。CMLなどのAGEsは、長期的な血糖コントロールの状態を評価できる指標の候補です。(※3)

受診すべき診療科

隠れ糖尿病が疑われる場合は、お近くの内科クリニックで相談しましょう。症状の聞き取りや基本的な血液検査を行い、必要に応じて詳しい検査を提案してくれます。

健康診断で「血糖値が高め」「要経過観察」と指摘されたり、ご家族に糖尿病の方がいたりする場合も、一度内科でご相談ください。より専門的な診断や治療が必要と判断されたときには、糖尿病内科や内分泌内科などの診療科を紹介されることもあります。

隠れ糖尿病を放置すると、気づかないうちに血管が傷つき、糖尿病網膜症などの深刻な合併症につながる危険性があります。近年では、AI(人工知能)を用いて眼底写真を解析し、眼の合併症を早期に発見する技術も開発されています。(※4)

隠れ糖尿病は、根本原因である血糖値の問題に早く気づき、対策を始めることが重要です。気になる症状があれば、自己判断せず、医療機関へご相談ください。

放置すると危険!隠れ糖尿病が招く健康リスク

隠れ糖尿病の本当の怖さは、自覚症状がほとんどないまま、静かに血管へのダメージが蓄積していく点です。放置すると、本格的な糖尿病へと移行するだけでなく、命に関わるような重大な病気を引き起こす可能性があります。

健康を守るためにも、隠れ糖尿病がもたらす以下の3つのリスクを正しく理解し、一日でも早く対策を始めることが重要です。

①糖尿病への移行
②心筋梗塞・脳梗塞・動脈硬化の発症
③腎機能低下・神経症・糖尿病網膜症の発症

①糖尿病への移行

隠れ糖尿病は、本格的な糖尿病を発症する一歩手前の状態であり、血糖値を下げるインスリンを分泌する膵臓の機能は完全には失われていません。

食後の急激な血糖値上昇が繰り返されるたびに、膵臓はインスリンを大量に分泌しようと働き続けます。膵臓が次第に疲弊し、インスリンを分泌する力が弱まると、インスリン抵抗性も高まり、血液中の糖を細胞内に取り込めなくなります。

インスリン抵抗性が高まっていくことで、膵臓は十分なインスリンを分泌できなくなるでしょう。インスリン分泌ができなくなると、本格的な糖尿病へと移行します。

隠れ糖尿病の段階で体の異変に気づき、食事や運動といった生活習慣を見直すことで、膵臓の負担を減らせます。膵臓の負担を減らすことで、糖尿病への進行を食い止めたり、発症を遅らせたりすることが可能です。

②心筋梗塞・脳梗塞・動脈硬化の発症

隠れ糖尿病がもたらす深刻なリスクの一つが、自覚症状のないうちに進む動脈硬化です。

食事のたびに血糖値が急上昇・急降下を繰り返す血糖値スパイクは、血管の内側にある血管内皮にダメージを与え続けます。ダメージを受けた血管は次第に弾力性を失って硬くなり、内側にコレステロールなどが溜まって狭くなっていきます。これが動脈硬化です。

動脈硬化は全身の血管で起こり得ます。しかし、心臓に血液を送る冠動脈や、脳の重要な血管で進行すると、以下のような命に関わる病気が発症するため注意が必要です。

病名 具体的な内容
心筋梗塞 ・冠動脈が詰まり、心臓の筋肉に血液が届かなくなる病気
・激しい胸の痛みを伴い、命を落とす危険性もある
脳梗塞 ・脳の血管が詰まり、脳の組織がダメージを受ける病気
・麻痺や言語障害などの後遺症が残ることがある

心筋梗塞や脳梗塞は、突然発症することが特徴です。近年の研究では、血糖コントロールの異常が心血管系を含む複数の臓器の健康維持に重要であることが示唆されています。(※5)

隠れ糖尿病の段階から血管への負担を減らす生活を心がけることが、将来の深刻なリスクを回避する鍵です。

③腎機能低下・神経症・糖尿病網膜症の発症

高血糖によるダメージの影響は全身の毛細血管で深刻に現れ、糖尿病の三大合併症と呼ばれる病気を引き起こすリスクが高まります。糖尿病の三大合併症を、以下の表にまとめました。

病名 特徴

糖尿病神経障害

・手足の末端にある神経がダメージを受け、しびれや痛み、感覚の麻痺などが起こる
・進行すると足の傷や火傷に気づかず、細菌感染から壊疽(えそ)を起こし、足を切断しなければならないケースもある
糖尿病網膜症 ・目の奥にある網膜の細い血管が傷つき、視力が低下する
・進行すると失明に至ることもあり、日本では成人の失明原因の上位を占める(※6)
糖尿病腎症 ・腎臓で血液をろ過するフィルターの役割を持つ毛細血管が壊れ、体内の老廃物を尿として排出できなくなる
・進行すると、週に数回、病院で血液を浄化する人工透析が必要になる

糖尿病網膜症のような合併症の進行を防ぐためには、継続的な血糖値のモニタリングが重要であることを示した研究もあります。(※7)症状が出てからでは治療が困難になることも多いため、隠れ糖尿病の段階から血糖値を安定させることが、深刻な合併症を防ぐ対策です。

隠れ糖尿病を予防・改善する生活習慣

隠れ糖尿病の段階であれば、進行を防ぐために厳しい食事制限や激しい運動は必要ありません。日々の生活に少しの工夫を取り入れるだけで、血糖値を改善できます。膵臓を休ませ、インスリンの効き目を良くするための具体的な方法として、以下の3つ紹介します。

①血糖値を安定させる食事法
②適度な運動
③ストレスや血糖値の自己管理習慣

①血糖値を安定させる食事法

食事は、血糖値に直接的な影響を与えるため、血糖値スパイクを防げるような食べ方を心がけることが重要です。

食事の際は、野菜から食べることを意識しましょう。野菜・きのこ・海藻類などの食物繊維を摂ることで、糖質の吸収が緩やかになり血糖値の上昇を防げます。

次に肉や魚、卵、大豆製品などのたんぱく質・脂質を摂ってください。たんぱく質・脂質は満腹感が得られ、主食の食べ過ぎを防止できます。ご飯やパンなどの炭水化物は最後に摂りましょう。

食品は、血糖値を上げにくい食品(低GI食品)を選ぶことをおすすめします。GI値が高い食品と低い食品の具体例は以下のとおりです。

GI値が高い食品(なるべく避ける) GI値が低い食品(積極的に選ぶ)
白米、食パン、うどん、もち 玄米、雑穀米、全粒粉パン、そば
じゃがいも、にんじん、コーンフレーク さつまいも、きのこ類、葉物野菜
菓子パン、ケーキ、精白糖 ナッツ類、無糖ヨーグルト、果物(少量)

食事は1日3回、決まった時間に摂ることが基本です。食事を抜くと次の食事で血糖値が急上昇しやすくなるため、規則正しいリズムを保ちましょう。よく噛みながら、20分以上かけることで満腹感が得られ、食べ過ぎや血糖値の急上昇を防げます。甘い飲み物は吸収が早いため、水やお茶を選ぶことが望ましいです。

②適度な運動習慣

運動には、血糖値を下げるための以下の2つの効果があります。

1.血液中の糖を筋肉がエネルギーとして消費し、血糖値を下げる
2.筋肉量が増えてインスリン抵抗性が改善し、血糖値が上がりにくい体質になる

運動は食後30分〜1時間に行いましょう。この時間帯は血糖値が上がりやすいため、15〜20分程度の軽い運動でも糖の消費を促せます。運動は無理なく続けることが重要で、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせるのが理想です。

ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は血中の糖を効率よく燃焼させられます。週3〜5回、1回20〜30分を目安に行いましょう。

スクワットや腕立て伏せなどの筋力トレーニングは筋肉量を増やして基礎代謝を高める効果があり、週2〜3回を目安に継続するのがおすすめです。

③ストレスや血糖値の自己管理

ストレスや睡眠不足は血糖コントロールを乱す要因となるため、意識的なケアが必要です。

強いストレスや慢性的な睡眠不足は、交感神経を優位にします。コルチゾールやアドレナリンなどの血糖値を上げるホルモンが分泌され、インスリンの働きが妨げられてしまいます。

セルフケアのポイントは以下のとおりです。

セルフケア 具体的な内容
質の良い睡眠を確保する 6~8時間を目安に、快適な睡眠環境を整える
血糖値の変動を知る ・ぬるめのお風呂に浸かる
・好きな音楽を聴く
・深呼吸する
高度肥満症 生活改善のモチベーション維持のために、市販の測定器で血糖値を測り、食事や行動での血糖値の変化を知る

生活習慣の改善は、孤独になりがちです。ご家族や周りの人のサポートを得ることで、効果が大きく変わることがあります。

近年の研究では、高血圧や糖尿病を持つ患者さんで、ご家族の理解やサポートがあるほうが、血糖コントロールや心理的な安定性がより良好になるといわれています。(※5)自身の状況を家族に話し、食事メニューを一緒に考えたりウォーキングに誘ったりしてください。

不安なことや分からないことがあれば、一人で悩まず、医療従事者に相談することが大切です。かかりつけ医や管理栄養士も、あなたの健康を支える大切なチームの一員です。

まとめ

食後の強い眠気や原因不明の倦怠感など、「いつものこと」「年のせい」と見過ごしがちな不調が、体からの重要なSOSサインかもしれません。隠れ糖尿病は自覚症状がないまま静かに進行し、心筋梗塞や脳梗塞といった深刻な病気のリスクを高めます。

隠れ糖尿病は、適切な対応により本格的な糖尿病への進行を防ぐことが可能です。生活習慣を少し見直すだけで、十分に改善が期待できます。

少しでも隠れ糖尿病の症状に心当たりがあれば、自己判断せずに、お近くの内科などで一度相談してみましょう。早期発見と対策が、あなたの未来の健康を守る鍵となります。

参考文献

  1. 一般社団法人 日本糖尿病学会:「糖尿病診療ガイドライン2024」.
  2. He X, Zhao Z, Sun Y, Jiang X.Unraveling the safety profile of GLP-1 receptor agonists: Mechanistic insights with a focus on semaglutide.European Journal of Medicinal Chemistry,2025,300,p.118163.
  3. Fan J, Cai J, Chen S.Fingernail analysis in diagnosis and management of diabetes mellitus.Clinica Chimica Acta,2026,578,p.120490.
  4. Kaur R, Morya AK, Gupta PC, Aggarwal S, Menia NK, Kaur A, Kaur S, Sinha S.Artificial intelligence-based apps for screening and diagnosing diabetic retinopathy and common ocular disorders.World Journal of Methodology,2025,15,4,p.107166.
  5. Wu J, Zhu X, Wu Q, Xiao F.Interdisciplinary collaborative care model combined with family empowerment in patients with comorbid hypertension and diabetes: A study on blood pressure/glucose control and psychosocial adaptation based on the COM-B model.Clinical and Experimental Hypertension,2025,47,1,p.2570212.
  6. Matoba R, Morimoto N, Kawasaki R, Fujiwara M, Kanenaga K, Yamashita H, Sakamoto T, Morizane Y.A nationwide survey of newly certified visually impaired individuals in Japan for the fiscal year 2019: impact of the revision of criteria for visual impairment certification.Jpn J Ophthalmol,2023,67(3),346-352.
  7. Su L, Kiarasi F.Electrochemical glucose sensors for detection of diabetic retinopathy.Clinica Chimica Acta,2026,578,p.120509.

ページトップへ戻る